Igr測定方式(位相差測定方式)について
Igr測定方式(位相差測定方式)について
Igr測定方式(位相差測定方式)は、ベクトル理論によって、 無停電(活線)状態で、Igr(等価対地絶縁抵抗)とIgc(等価対地静電容量)を分離して検出する測定技術です。
用語解説
Io(アイゼロ)等価対地絶縁抵抗と等価対地静電容量のベクトル合成値 |
Igr(アイジーアール)等価対地絶縁抵抗(漏洩電流)→ 感電や火災の原因となる危険な漏れ電流 |
Igc(アイジーシー)等価対地静電容量 → 熱を持たず感電しない線路から自然に発生する電気成分 |
Igr、Igc、Ioの関係について
単相2線ベクトル図
単相2線のベクトル図では、
横軸がIgr(対地等価絶縁抵抗)、
縦軸がIgc(対地等価静電容量)です。
熱を持ち感電するIgrは①で「6mA」、
②では「14.5mA」ですが、
Io方式では①と②は
同じ「15.69mA」を検出してしまいます。
Igr測定方式の計測器 表示画面
Igr測定方式での計測器の表示画面では、
①と②ではIoは同じ数値ですが、
Igrは①では「6mA」、②では14.5mAと
漏電リスクが全く異なります。
また、Ioに影響するIgcがどれくらい発生
しているかも計測可能です。
三相3線ベクトル図
三相3線デルタ結線では、
IgcがT相とR相の合成分となり、
IoT(T相のIo)が突出してしまいます。
また、Io<Igrとなる領域があることから、
漏電リスクを正確に把握するには、
Igrを検出することが重要です。
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